こんにちは、たねです!
今回は先日簿記2級に合格できたので、そのときに実際に使ったおすすめの参考書や勉強法などを紹介していこうと思います。
参考程度に、僕は市販のテキストのみを使い独学で約2か月間計100時間勉強して、最終的に88点で合格することが出来ました。
なお簿記2級を勉強し始めた時点で簿記3級は取得しており、既に簿記の基礎知識は習得済みの状態からのスタートでした。
※参考書の紹介や勉強法の内容に関しては、基本的に簿記3の記事で紹介したものと同じような内容になっています。
おすすめの参考書:「スッキリわかる」シリーズ
簿記の参考書は種類が沢山あってどれを選んだらいいのかよくわからないですよね笑
僕は今までに3級で「よくわかる簿記」シリーズ、2級で「スッキリわかる」シリーズと、
2種類の参考書をやってきましたが、その中でも「スッキリわかる」シリーズをおすすめします。
その理由は主に以下の4つです。
小さなステップに分けられている
「スッキリわかる」シリーズでは、各論点が一つ一つ細分化されていて、
簿記2級の場合、日商簿記では全部で153個、工業簿記では75個のステップで構成されています。
数だけ見ると、「すごく多いし時間がかかりそうだな、、、」と思うかもしれませんが、
一つあたりの量はおおよそ1~2ページと少なく、時間も3分ほどで終わります。
一個一個を進めるのが大変だと、次第にやる気が失せて進みも悪くなってしまいます。それが初めて学ぶ内容なら尚更です。
しかし「スッキリわかる」シリーズなら小さなステップに細分化されていて一つ一つは簡単にクリアすることができるため、
勉強へのハードルが低くなり達成感も得られやすく、より継続的に進めることが出来ます。
各ステップごとにストーリー仕立てになっていて分かりやすい
「スッキリ分かる」シリーズではゴエモンという猫のキャラクターをはじめとして他にもいくつかのかわいらしいキャラクターが登場します。
そして毎回ステップの冒頭で、そこで学習する内容が具体的にどのような場面で出てくるのかを
キャラクターたちがストーリー仕立てで紹介してくれるのです。
そのため初めて学ぶ内容でも頭に入りやすく、勉強の離脱率も減ります。
各章末にまとめページがある
簿記2級になると3級よりも勘定科目が大きく増えます。
そのため一通り勘定科目を勉強し終わっても、最初の方に勉強したものは忘れてしまっている場合が多いです。
また総量が多い分試験前などに全範囲を復習しようとするととても大変で、それなりに時間もかかります。
ですが「スッキリわかる」シリーズには各章ごとに、そこで出てきたすべての勘定科目がまとめられているページがあるので、素早く効率よく復習することが出来ます。
さらに、そのページの余白等に問題演習を通して新たに分かったことや、自分が間違えやすいポイントなどを記入することで
より効率よく復習することも出来るのでおすすめです。
安い
「スッキリ分かる」シリーズは世に出回っているあらゆる参考書の中でもかなり安い値段になっています。
簿記2級を受けるために必要なものをすべて合わせても4,400円(税抜)で、同じくTAC出版の「よくわかる簿記」シリーズでそろえた場合の7,260円(税抜)と比較しても、2,860円も安く済ませることが出来ます。(「よくわかる簿記」シリーズは簿記参考書の中でも比較的高い方ですが)
また一方でクオリティも高く、このシリーズだけで十分合格点を取ることが出来ます。
参考書で迷っている方はぜひ検討してみて下さい!
勉強法
続いて僕が実際にやったおすすめの勉強法について紹介します。
1周目は出来るだけ早く終わらせて全体像を掴む
まずはテキストを読み進めていくのですが、
1周目はある程度考えても分からないものはどんどん飛ばしてしていき
出来るだけ早く1周するようにしましょう。
ここでの目的は、ザッとでいいから早く全体像を掴むことです。
人は初めて学ぶものに対しては「難しそう」「大変そう」といったネガティブなイメージを抱きやすく、それにより自然と進むスピードも遅くなってしまいます。
しかし早めに1周し全体像を把握してしまうことで、通常よりも早く、スピードの遅い段階から抜け出すことができ、
結果的に勉強効率を上げることが出来ます。
また、初めて勉強した時にあまり理解できなかったことでも、1周し終わってから再び考えてみると案外スッと理解できることも多いです。
最初から100%理解しようとして、躓くたびに時間をかけるよりも、
ある程度考えて分からなければ一旦飛ばしておいて
1周した後に戻ってきてもう一度考える方が、より早く正しく理解できることが多いということです。
だからこそ1周目はなるべく早めに回して全体をザッとさらい、2週目以降や問題演習などを通して個々の理解を深めていきましょう。
ただ、考える時間の目安は10分です。
1周してから考える方が結果的に効率が良いと言っても、もちろん1周目のときに短い時間で全部を理解できた方が効率がいいのは当たり前です。
「早く1周すること」だけに気を取られ、少しでも躓いたらすぐに飛ばすことをしていると、
流れ作業のように、何も学ぼうとせずただ進める癖がついてしまいます。
そうなると、1周したとしても得られるものは限りなく少なく、結果的に効率も悪くなってしまいます。
そのため分からないことが出てきても最低でも10分は考えるようにし、あくまで「理解する」ことを意識して進めましょう。
なお、学ぼうという意識を持たず作業のように勉強することの危険性は、こちらの記事で詳しく解説しています。
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2週目以降はパッと想起出来ないところを重点的に見直す
2週目以降は、パラパラとページをめくりながら、
各ケースのタイトルを見てそこでの論点を思い出せるかを確認して行きましょう。
そしてパッと想起出来ないところがあれば、そこを重点的に復習するようにします。
まとめページだけを見て、各仕分け内容を想起してみるのも良いです。
これらを繰り返し全体の8割ほどは理解出来たと感じたら、あとは問題演習に移行して甘い部分をひたすら固めましょう。
問題演習
ここでは予想問題集を使い、問題演習を繰り返す中で自分の甘いところをひたすら固めていきます。
ここが一番重要で合格に直結するフェーズです。
問題を解いて、今後気を付けたいことや意識した方が良いなと思ったことなどは
適宜テキストの該当するページの箇所にメモを書き、付箋も張っておいて後ですぐに見返せるようにしておきましょう。
また、何回も間違えてしまうものや、重要ポイントは大きめの付箋や紙に書いてまとめて
一元化するのもおすすめです。
また点数に関しては、正直あまり気にしなくていいです。(実は僕は予想問題を10回分解きましたが、初めて解いたときは全部40点台でした笑)
大事なのは、予想問題を解いた後にどうするかです。
目標としては、一度間違えた問題は次に出てきたら絶対間違えないように、
もっと言うと、次にその問題の類題が出てきたら100%取れる状態になるまで
解答解説を読んだりテキストを読み返したりして復習することです。
「スッキリ分かる」シリーズの予想問題集である「スッキリうかる予想問題集」には、
筆記試験型が9回分、ネット試験型が5回分で全部で14回分の予想問題を解くことが出来ます。
これらの予想問題を解くことで、満遍なくすべての論点に関する問題を解くことが出来るため、
全部の回を解き、上記のレベルまで復習できれば、理論上は満点を取ることが出来るようになれるわけです。
ただ全部を解いて徹底的に復習するのは時間的にも体力的にも大変だと思うので、
14回分中、せめて8回は解くようにしましょう。
予想問題を解いて合格点が取れなくても良いのです。
重要なのは「本番に合格点が取れること」。
そのためにできることをしましょう。
なお、予想問題を解いていて「時間内に終わらない!」という方はぜひこちらの記事を参考にしてみて下さい。
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問題を解く前に必ずすること
予想問題を解くときや試験本番前には、
毎回必ず上に書いたような付箋を貼ったページや一元化した紙に全部目を通すようにしましょう。
こうすることでこれまで問題演習を通して得たものをしっかりと次に活かすことが出来ます。
ちなみに僕は付箋や書き込みの量が多かったため、毎回それらを全部見返すのに40分ほどかかっていました笑
復習するべき量は人それぞれなのでそれにかかる時間も変わってくると思いますが、
「40分」でさらえる量を、一つの基準にしてみて下さい。
なるべく短期間で合格を目指す
試験を受けるまでの期間を延ばすほど勉強したことを忘れていくため、
その分思い出すための時間も多くなりモチベーションも低下しやすくなります。
また、たとえ継続して勉強できていたとしても、
今は忙しいからと先延ばしにし勉強しない日が何日か続いてしまうと、
次第に勉強をするのが億劫になるとともに、それが悪循環となってどんどん先延ばしをしてしまい、
いつまで経っても勉強が始められなくなってしまう恐れもあります。
そのため、忙しい日でも5分だけでいいからテキストを読むなどと決めおいて勉強は基本毎日やるようにし、
短期間での合格を目指すのが良いでしょう。
具体的には、150~250時間が独学の場合の一般的に必要な勉強時間のようなので、
1日平均1.5時間計算で、4か月以内の合格を目指しましょう。
「やらなきゃいけないことをよく先延ばししてしまう」という方は
簿記を勉強し始める時に一緒に、その日から4か月後の日付に試験日の申し込みをしてしまうのもおすすめです。
試験日が近くなれば「締め切り効果」により嫌でも勉強するようになります。
CBTのネット試験なら基本的にどの日でも受験日の申し込みが出来ますし、
もし日程が近くなってきてその日は都合が悪いと分かったなら、試験日の3日前までであればいつでも他の日に変更が可能です。
「なんだか最近やる気が起きないな」と感じた方も、試験日の申し込みをしてしまって気を引き締めるのも良いかもしれません。
逆に、「早く合格したいんだ!」という方は、勉強を始める時にあえて1か月半や2か月先の日程に試験日を申し込んでしまうのも良いでしょう。
「締め切り」を活用することは短期合格にとても有効なので、ぜひ試してみて下さい。
移動中の時間も活用する
短期合格を目指すなら、通勤通学などの移動時間も勉強に活用するべきです。
テキストを読んで復習したり、一元化した紙を見たり
あるいは問題集を開いて頭の中で解き方の流れを組み立てて、それが合っているかを答えを見て確認することだって出来ます。
実際にここに書いたことは、僕が移動中にやっていたことです。
移動中は電卓を使って細かい計算こそ出来ませんが、
正直簿記の合格に必要なのは数値の正確性ではなく、解き方の正確性です。
通勤通学等の日々の移動時間は、往復まで考えると意外と長い時間がかかっています。
そこでの移動時間を有効活用しましょう。
この記事では勉強場所について紹介しているので、詳しく知りたい方はぜひ見てみて下さい!なお、タイトルに「大学生」と書いてありますが、社会人の方も参考になる部分はあります。
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テキストは使い込み倒す
たまに、合格した後に使った教材を売るためか、テキストに何も書き込まないまま勉強する人を見かけます。
しかし、そんな勉強の仕方は非常にもったいないです。
書き込んだりアンダーラインを引いたりして能動的に勉強する方が、
何も書き込まずただ書いてあるものを読むだけの受動的な勉強をするよりも、
吸収力が格段に高まり、必然的に合格可能性も高まります。
また、書き込まなかったために不合格だった、しっかり書き込んで勉強していれば合格できたということだってあるかもしれません。
もしそれが落ちた理由だった場合、とてもやるせない気持ちになりませんか?
それに、簿記は出題傾向が年々変わっていくみたいなので、おそらく旧年度版はあまり売れません。
基本的に簿記を勉強する目的は、試験に「合格する」ためだと思います。
テキストを綺麗に使うという、目的とは関係ない理由で、合格への歩みを阻害してはいけません。
ぜひ、書き込みやアンダーラインを駆使して能動的に勉強し、
ご自身のテキストを使い込み倒すことをおすすめします。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は簿記2級のおすすめの参考書と勉強法について紹介しました。
簿記2級は簿記3級に比べて勉強量もかなり増え、難易度も大きく上がります。
そのため効果的なやり方で合格を目指しましょう。
応援しています!
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