みなさんこんにちは、たねです!
簿記3級は割とメジャーな資格なので、勉強を始める人が多いと思います。
そこで今回は独学で簿記3級に合格できた僕のおすすめの参考書と勉強法について紹介していこうと思います。
おすすめの参考書
簿記3級でおすすめの参考書は2シリーズあります。
「スッキリわかる」シリーズ
1つ目におすすめするのが、「スッキリわかる」シリーズです。
このシリーズの良い点としては、
・小さなステップに分けられている
・かわいいキャラクターがストーリー仕立てで紹介してくれるため、初学者でも取り組みやすい
・まとめページが便利
・コスパ最強
の4点です。
小さなステップに分けられている
「スッキリわかる」シリーズでは、各論点が一つ一つ細分化されていて、
全部役120個のステップで構成されています。
数だけ見ると、「すごく多いし時間がかかりそうだな、、、」と思うかもしれませんが、
一つあたりの量はおおよそ1~2ページと少なく、時間も3分ほどで終わります。
一個一個を進めるのが大変だと、次第にやる気が失せて進みも悪くなってしまいます。それが初めて学ぶ内容なら尚更です。
しかし小さなステップに細分化されていることで一つ一つを簡単にクリアすることができるため、
勉強へのハードルが低くなり達成感も得られやすく、より継続的に進めることが出来ます。
初学者でも取り組みやすい
「スッキリ分かる」シリーズではゴエモンという猫のキャラクターをはじめとして
他にもいくつかのかわいらしいキャラクターが登場します。
そして毎回ステップの冒頭で、そこで学習する内容が具体的にどのような場面で出てくるのかを
キャラクターたちがストーリー仕立てで紹介してくれるのです。
そのため初めて学ぶ内容でも頭に入りやすく、継続して取り組むことが出来ます。
まとめページが便利
簿記では主に「仕訳」という会計処理が常に問われるため、
数多くある勘定科目や、それぞれの仕訳のやり方をしっかりと押さえることが合格するためには必須になってきます。
しかし量が多いゆえに一通り勘定科目を勉強し終わっても、最初の方に勉強したものは忘れてしまっていることが多いです。
また試験前などに全範囲を一気に復習しようとするととても大変で、それなりに時間もかかります。
ですが「スッキリわかる」シリーズには各章ごとにそれまで出てきたすべての勘定科目と仕訳がまとめられているページがあるので、素早く効率的に復習することが出来ます。
さらに、そのページの余白等に問題演習を通して新たに分かったことや、自分が間違えやすいポイントなどを記入することで
より効率よく復習することも出来るのでおすすめです。
コスパ最強
「スッキリ分かる」シリーズは世に出回っているあらゆる参考書の中でもかなり安く、
簿記3級を受けるために必要なものをすべて合わせても2,200円(税抜)で揃えることが出来ます。
また一方でクオリティも高く、このシリーズだけで十分合格点を取ることが出来ます。
「よくわかる簿記」シリーズ
2つ目に紹介する参考書は「よくわかる簿記」シリーズです。
このシリーズの良い点としては、
・論点の解説が比較的丁寧
・問題演習量が十分確保できる
の2点です。
論点の解説が比較的丁寧
「よくわかる簿記」シリーズは他の簿記参考書と比べて値段は高めです。
しかしその分各論点の解説が詳しいため、
初学者で「簿記のことをちゃんと理解しながら勉強を進めたい!」という方にはとてもおすすめです。
僕も実際に簿記3級ではこの「よくわかる簿記」シリーズを使い、予想問題集だけ「スッキリわかる」シリーズのものを使いました。
初めて学ぶものだからこそ、基礎事項の理解は盤石なものにすればするほどいいです。
簿記3級合格後も簿記2級等に挑戦するつもりなら、尚更簿記3級の知識は完璧にしておきたいですよね。
問題演習量が十分確保できる
「よくわかる簿記」シリーズの基本参考書は、テキストと問題集の2冊になっています。
他のシリーズの参考書は大体がテキストと問題集がセットで1冊の参考書として販売されているため、
値段を安く抑えることが出来ますが、一方で問題演習の量が不足しがちです。
しかし「よくわかる簿記」シリーズは問題集が別冊になっていることで、
合格に必要な問題演習を十分にこなすことが出来ます。
簡単な問題だけでなく難しめの問題もたくさん載っているので、
これをこなせれば簿記3級に確実に合格できる力を鍛えることが出来ます。
勉強法
続いて僕が実際にやったおすすめの勉強法について紹介します。
1周目は出来るだけ早く終わらせて全体像を掴む
まずはテキストを読み進めていくのですが、
1周目はある程度考えても分からないものはどんどん飛ばしてしていき
出来るだけ早く1周するようにしましょう。
ここでの目的は、ザッとでいいから早く全体像を掴むことです。
人は初めて学ぶものに対しては「難しそう」「大変そう」といったネガティブなイメージを抱きやすく、それにより自然と進むスピードも遅くなってしまいます。
しかし早めに1周し全体像を把握してしまうことで、通常よりも早く、スピードの遅い段階から抜け出すことができ、
結果的に勉強効率を上げることが出来ます。
また、初めて勉強した時にあまり理解できなかったことでも、1周し終わってから再び考えてみると案外スッと理解できることも多いです。
最初から100%理解しようとして、躓くたびに時間をかけるよりも、
ある程度考えて分からなければ一旦飛ばしておいて
1周した後に戻ってきてもう一度考える方が、より早く正しく理解できることが多いということです。
だからこそ1周目はなるべく早めに回して全体をザッとさらい、2週目以降や問題演習などを通して個々の理解を深めていきましょう。
ただ、考える時間の目安は10分です。
1周してから考える方が結果的に効率が良いと言っても、もちろん1周目のときに短い時間で全部を理解できた方が効率がいいのは当たり前です。
「早く1周すること」だけに気を取られ、少しでも躓いたらすぐに飛ばすことをしていると、
流れ作業のように、何も学ぼうとせずただ進める癖がついてしまいます。
そうなると、1周したとしても得られるものは限りなく少なく、結果的に効率も悪くなってしまいます。
そのため分からないことが出てきても最低でも10分は考えるようにし、あくまで「理解する」ことを意識して進めましょう。
「よくわかる簿記」シリーズを使う方は、「合格テキスト」と並行して「合格トレーニング」も進めましょう。
なおこの時点では、復習用に「★★★」の問題だけ取り組むようにしましょう。
ちなみに、学ぼうという意識を持たず作業のように勉強することの危険性は、こちらの記事で詳しく解説しています。
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2週目以降はパッと想起出来ないところを重点的に見直す
2週目以降は、パラパラとページをめくりながら、
各タイトルを見てそこでの論点を思い出せるかを確認して行きましょう。
そしてパッと想起出来ないところがあれば、そこを重点的に復習するようにします。
「スッキリわかる」シリーズを使うのであれば、
まとめページだけを見て、各仕分け内容を想起してみるのも良いです。
また「よくわかる簿記」シリーズを使う方は、「★★☆」にも挑戦して、余力があれば「★☆☆」にも挑戦しましょう。
これらを繰り返し全体の8割ほどは理解出来たと感じたら、あとは予想問題演習に移行して甘い部分をひたすら固めましょう。
予想問題演習
ここでは予想問題集を使い、問題演習を繰り返す中で自分の甘いところをひたすら固めていきます。
ここが一番重要で合格に直結するフェーズです。
問題を解いて、今後気を付けたいことや意識した方が良いなと思ったことなどは
適宜テキストの該当するページの箇所にメモを書き、付箋も張っておいて後ですぐに見返せるようにしておきましょう。
また、何回も間違えてしまうものや、重要ポイントは大きめの付箋や紙に書いてまとめて
一元化するのもおすすめです。
また最初の内はあまり点数が取れなくても落ち込む必要はありません。
大事なのは、予想問題を解いた後にどうするかです。
目標としては、一度間違えた問題は次に出てきたら絶対間違えないように、
もっと言うと、次にその問題の類題が出てきたら100%取れる状態になるまで
解答解説を読んだりテキストを読み返したりして復習することです。
「スッキリ分かる」シリーズの予想問題集である「スッキリうかる予想問題集」には、
筆記試験型が9回分、ネット試験型が5回分で全部で14回分の予想問題を解くことができ、
一方で「よくわかる簿記」シリーズの予想問題集である「合格するための本試験問題集」には
筆記試験型が12回分、ネット試験型が10回分で全部で22回分の予想問題を解くことができます。
これらの予想問題を解くことで、満遍なくすべての論点に関する問題を解くことが出来るため、
全部の回を解き、上記のレベルまで復習できれば、理論上は満点を取ることが出来るようになれるわけです。
ただ全部を解いて徹底的に復習するのは時間的にも体力的にも大変だと思うので、
どちらの予想問題集を解くにしても、せめて8回は解くようにしましょう。
予想問題を解いて合格点が取れなくても良いのです。
重要なのは「本番に合格点が取れること」。
そのためにできることをしましょう。
なお、予想問題を解いていて「時間内に終わらない!」という方はぜひこちらの記事を参考にしてみて下さい。
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問題を解く前に必ずすること
予想問題を解くときや試験本番前には、
毎回必ず上に書いたような付箋を貼ったページや一元化した紙に全部目を通すようにしましょう。
こうすることでこれまで問題演習を通して得たものをしっかりと次に活かすことが出来ます。
解く前に毎回復習をするのは面倒くさいと思う方も多いと思いますが、
この毎回の積み重ねが本番のときにとても活きてきます。
効率よく合格を目指したいのなら、ぜひやるべきです。
なるべく短期間で合格を目指す
試験を受けるまでの期間を延ばすほど勉強したことを忘れていくため、
その分思い出すための時間も多くなりモチベーションも低下しやすくなります。
また、たとえ継続して勉強できていたとしても、
今は忙しいからと先延ばしにし勉強しない日が何日か続いてしまうと、
次第に勉強をするのが億劫になるとともに、それが悪循環となってどんどん先延ばしをしてしまい、
いつまで経っても勉強が始められなくなってしまう恐れもあります。
そのため、忙しい日でも5分だけでいいからテキストを読むなどと決めおいて勉強は基本毎日やるようにし、
短期間での合格を目指すのが良いでしょう。
具体的には、100~150時間が独学の場合の一般的に必要な勉強時間のようなので、
1日平均1.5時間計算で、3か月以内の合格を目指しましょう。
「やらなきゃいけないことをよく先延ばししてしまう」という方は
簿記を勉強し始める時に一緒に、その日から3か月後の日付に試験日の申し込みをしてしまうのもおすすめです。
試験日が近くなれば「締め切り効果」により嫌でも勉強するようになります。
CBTのネット試験なら基本的にどの日でも受験日の申し込みが出来ますし、
もし日程が近くなってきてその日は都合が悪いと分かったなら、試験日の3日前までであればいつでも他の日に変更が可能です。
「なんだか最近やる気が起きないな」と感じた方も、試験日の申し込みをしてしまって気を引き締めるのも良いかもしれません。
逆に、「早く合格したいんだ!」という方は、勉強を始める時にあえて3週間先や1か月先の日程に試験日を申し込んでしまうのも良いでしょう。
「締め切り」を活用することは短期合格にとても有効なので、ぜひ試してみて下さい。
移動中の時間も活用する
短期合格を目指すなら、通勤通学などの移動時間も勉強に活用するべきです。
テキストを読んで復習したり、一元化した紙を見たり
あるいは問題集を開いて頭の中で解き方の流れを組み立てて、それが合っているかを答えを見て確認することだって出来ます。
実際にここに書いたことは、僕が移動中にやっていたことです。
移動中は電卓を使って細かい計算こそ出来ませんが、
正直簿記の合格に必要なのは数値の正確性ではなく、解き方の正確性です。
通勤通学等の日々の移動時間は、往復まで考えると意外と長い時間がかかっています。
そこでの移動時間を有効活用しましょう。
この記事では勉強場所について紹介しているので、詳しく知りたい方はぜひ見てみて下さい!なお、タイトルに「大学生」と書いてありますが、社会人の方も参考になる部分はあります。
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テキストは使い込み倒す
たまに、合格した後に使った教材を売るためか、テキストに何も書き込まないまま勉強する人を見かけます。
しかし、そんな勉強の仕方は非常にもったいないです。
書き込んだりアンダーラインを引いたりして能動的に勉強する方が、
何も書き込まずただ書いてあるものを読むだけの受動的な勉強をするよりも、
吸収力が格段に高まり、必然的に合格可能性も高まります。
また、書き込まなかったために不合格だった、しっかり書き込んで勉強していれば合格できたということだってあるかもしれません。
もしそれが落ちた理由だった場合、とてもやるせない気持ちになりませんか?
それに、簿記は出題傾向が年々変わっていくみたいなので、おそらく旧年度版はあまり売れません。
基本的に簿記を勉強する目的は、試験に「合格する」ためだと思います。
テキストを綺麗に使うという、目的とは関係ない理由で、合格への歩みを阻害してはいけません。
ぜひ、書き込みやアンダーラインを駆使して能動的に勉強し、
ご自身のテキストを使い込み倒すことをおすすめします。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は簿記3級のおすすめの参考書と勉強法について紹介しました。
簿記3級を勉強することで基本的なお金の知識が身につくため、
お金にまつわる契約や書類作成をするときなどに、それらの用語や表していることの意味がイメージしやすくなり、また他の資格を取るときにも理解しやすくなるなど、
今後いろいろな場面で役に立ちます。
合格できるよう応援しています!
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